難関大に合格する「しくみ」と「ストーリー」 – 株式会社ARCS
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難関大に合格する「しくみ」と「ストーリー」

偏差値40台の高校から慶應義塾大学に合格したK君のストーリー

INDEX
Vision① いかに実行するか
Vision② いかに結果を分析するか
Vision③ いかに最適化するか
Connect① エネルギーを学習につなぐ
Connect② 学習に“全”力を注ぐ
Trust  自分自身を信じる

Vision① いかに実行するか

K君は特に目標もなく、勉強も定期テストはある程度頑張っている、そんな生徒でした。入塾した際に目標について聞いてみたところ、親に負担をかけたくないとの理由で国公立大学を目指したいという漠然としたイメージがありました。そこで、授業料の安さ以外の国公立大の魅力を伝えたところ、「迷惑をかけたくないから」という理由から「魅力があるから」目指したいという感情へと変わりました。ひとまず、自宅から通える横浜国立大学を第一志望として設定しました。

暫定目標が決まってしまえば、それを学年ベースで逆算し、「高1終了時の到達ライン」が明確になります。それを1〜2ヶ月単位へと還元し、「どの教材を」「どのような方法で」「いつまでに」やるべきかを決定します。例えば英文法については下記の通り指示します。

使用教材:
市販の文法問題集(レベルで分かれており、うすいもの)
学校配布の文法参考書

方法
①学校配布の文法参考書を流し読みする(1単元)
②該当の単元について、市販の文法問題集を解く。
③ひとつひとつの問題に対し、なぜそれが答えになるのかをノートに記載する。
④説明できない場合、学校配布の文法参考書で調べる。
⑤自分一人で解決できない場合、塾もしくは学校の先生に質問をする

期日
1ヶ月で完璧にする。

このように指示して、できるかどうか。指示としては具体的に見えるかもしれませんが、実はあまり上手くいく生徒は多くありません。理由は二つです。一つ目は、「1ヶ月」で終わらせるには1日・1週間単位でどれくらいやれば終わるのかが明確でないから。二つ目は、「完璧にする」というものが具体的でないから。つまり、生徒にとっては上述の指示でも「具体的ではない」ということになります。上述のK君もこの二つの壁に直面しました。そこで、まず単純に日割り計算を行い、彼のスケジュール上勉強時間の確保が難しい日や計画調整日などを考慮に入れ、1日単位でどこをやるべきかを決定します。そして、例題を出題し、「完璧」である状態(=問題に正解し、なぜそれが正解なのかを文法的・構造的観点から解説できる状態)を示すことで、到達基準を明確にしました。
このように、「最大限に具体化された」学習計画を作成することで、生徒の学習ペースを構築することが可能となります。

〈ポイント〉
①暫定目標の設定
②学年ごと、月ごとの到達目標を決定
③最大限に具体化した学習計画の作成

Vision② いかに結果を分析するか

勉強を実行すること自体はうまくいくようになり、教科によっては結果がすぐに出たK君ですが、結果が思うように出ない教科もありました。それは数学です。数学は当初から他教科よりも苦手意識があり、高1時は偏差値が40未満でした。もちろん、他教科と同様に学習計画を組み立て、問題集を進めているのですが、結果が出ません。そこで、模試を受けたのち、間違えた設問に対して下記の三点を確認しました。

①試験時にどのような方針を立て、どのように計算したのか。
②解答に到達しなかった原因は何か(方針そのものか、計算過程でのミスか)。
③どうすれば解決できるのか。

彼の分析ノートを確認したところ、①が非常に曖昧にかかれており、そもそも方針を立てずに解き進めていることが判明しました。正確には、問題に対して“反射的に”知っている方法を当てはめてみているという状況でした。学校の定期テストの点数は高得点であったがゆえ、「演習不足」と想定した上で学習プランを組んでいましたが、範囲が限定的な定期テストでは「当てはめ」でも点数が取れていましたが、広範な範囲での模試では歯が立たない状況になっていたということです。「根本的に理解できていない」ことが模試分析にて明らかになったため、やるべきことはシンプルです。

教科書からやり直す

その単元では何を学んでいるのかを把握し、公式の成り立ちを理解し、それがどの問題に応用できるかを知るには教科書学習が最も効果的です。それにも関わらず、教科書は軽視されがちであり、事実、K君もこのタイミングまでは教科書をほとんど開いていませんでした。ここからの数学学習は、教科書の説明を読み、例題や基本問題を自分なりの言葉で説明しながら解き進めていく形に変わりました。彼の教科書との付き合いは非常に長く続きましたが、結果として1年間で偏差値を50へと上げることに成功し、最高偏差値は60にまで到達しました。

このように話していると、模試分析は弱点発見のみに活用されているように見えますが、「できている」ことの証明としても活用します。「正解部分」と「今までの学習実施状況」とを照らし合わせ、結果に反映されていることを逐一確認します。これらをきっちりと行なっていくことで、上述のような「基本に戻る」ことを生徒自身も受け入れられるようになります。勉強法が正しければ、なんらかの形で結果につながることを知っているわけですから。

〈ポイント〉
①試験時の思考の再現
②弱点に対する適切な対応策を模索
③根本理解は教科書ベース

Vision③ いかに最適化するか

高3夏までに入試基礎力が完成したK君ですが、学習のモチベーションは低下傾向にありました。その理由は、「第一志望校合格への現実味のなさ」です。この時期の第一志望校設定にあたっての考え方は二つです。

①その目標達成のためであれば、あらゆるものを捧げられる“憧れ”のある大学
②その目標に実現性がある(と生徒が感じている)

①については、膨大な知識量・柔軟な思考力を要求する大学入試において、勉強の質が重要なのは当然ながら、勉強量も重要な要素なります。必要な勉強量として、平日は7〜8時間、休日は12時間前後となっており、睡眠や食事、学校の授業時間をのぞいてほぼ全ての時間を勉強に捧げることとなります。そのためには、全てを犠牲にしても手に入れたいと思う、「強い思い」があるかどうか重要です。一方で、②の「実現性がある」かどうかも重要です。憧れがあっても、無理だなと思ってしまう目標は、エネルギーを奪うものとなります。いくら高い山に登りたくとも、エベレストでは現実味がありません。
K君はまさしく②を失っている状態でした。当時の彼は、高2時の急激な成績上昇を受け、京都大学を第一志望に掲げていましたが、あまりの壁の高さに現実味を失い、モチベーションが低下していたわけです。そのため、塾として第一志望校を「慶應義塾大学 文学部」に変更することを勧めました。英語と日本史で成績が出ていたことに加え、彼はかねてより哲学に関心を抱いており、小論文の潜在能力があると踏んでいました。ひとまず小論文を書かせてみたところ、修正点は多かれど素養は確実にあり、何よりも生徒本人が小論文への可能性を見出すことができていました。「私立最高峰の大学に行けるかもしれない」。彼の中で条件①・②が成立し、モチベーションは劇的に回復しました。

・入試基礎力が備わっている
・目標に対するモチベーションが高まっている

この二点がそろったK君は受験期間中では特に問題なく、勉強が進められました。なお、志望校対策のための勉強のカスタマイズは複雑なため、面談を繰り返したことは言うまでもありません。高3の8月以降、入試終了までに行った面談回数は実に40回以上にも渡り、日々最適化していった結果、彼は志望校に受かる学力を身につけることができました。

〈ポイント〉
①「憧れ」と「実現性」が両立する志望校を提案
②実現に向け、細かくカスタマイズされた学習

Connect① エネルギーを学習につなぐ

高2の夏は“受験生”のスタートとして位置付けられます。「高3=受験生」でない理由は単純で、受験勉強を本格的に開始するのが高3春では難関大に到底間に合いません。では、「高2から受験生として頑張ろう」と伝えたら生徒は頑張れるのかというと、そんな簡単ではありません。理由は二点考えられます。

①目標達成の難易度がイメージできていない(焦りがない)
②部活や行事など他のタスクに意識が引っ張られている

①については、まず暫定志望校の過去問をやってみることで、その出来なさ=距離感を肌で感じ、自然と「勉強すべき」という感覚が生まれます。しかしながら、次に訪れるのは、わかっていても忙しくてできない…という状況です。これが②に当たりますが、結局のところ、出来ない要因を掘り下げていくと、部活や行事などと勉強を完全に別物として捉えていることがわかります。つまり、時間が無いという物理的要因以上に、完全に別物のタスクを同時に進められないという精神的要因が邪魔をするわけです。その状況を打破するには「アナロジカルシンキング」が有効です。例えば、部活動に熱中している生徒にはいかに普段取り組んでいることと、勉強の本質が同じか知ってもらうわけです。

部活の大会で優勝したい → 現状では〇〇が足りない → △△の練習をしよう
〇〇大学に合格したい  → 英語は□□が必要    → ××の教材をやろう

これは部活動だけにとどまりません。ゲームにハマっている生徒、料理をすることが好きな生徒、各生徒が何にエネルギーを使っているかを導き出し、それらを勉強に応用できることを示すことで、別物のタスクを同時に進められないという精神的要因を打破します。あとに残るは時間が足りないという物理的要因になりますが、これは生徒状況に合わせた学習計画策定と時間の作り方を指導すれば問題ありません。

K君は家庭の事情でアルバイトをしていたため、そのアルバイト内容と勉強内容を融合させ、中学時代の部活動経験と勉強計画の考え方を一致させることで、勉強との距離感はより身近なものとなりました。普段の使っているエネルギーが勉強にもそのまま使えることが理解できると、精神的な障壁はどんどんなくなり、気づけば「受験生」と呼ぶのに相応しい状態へと到達します。K君も高2の夏から秋にかけて、明確にギアが一段階上がりました。

Connect② 学習に“全”力を注ぐ

高3の夏を迎えたK君は、文字通り全てを受験へと捧げました。しかし、それは「起きている時間=勉強」という安直なものではなく、勉強そのものに加え、以下の二点のようなものです。

①受験戦略の構築
②教養の習得

①については、まず併願校研究。第一志望の慶應大学を挑戦校として考える場合、およそ62.5~67.5が「挑戦校」のラインとなります。同じく挑戦校を模索する際には、慶應文学部の試験日である2月15日よりも前に試験日があることが理想です。そこで第一候補に上がるのが、同じ文学部系統の早稲田文化構想学部(試験日:2月12日)です。また、その文化構想学部と傾向がほぼ同一である早稲田文学部も候補に入れます。こちらは試験日が2月17日ですが、慶應文学部で失敗してしまった場合に備え、「挑戦校」をもう一つ配置しておくのは精神面の安定へとつながります。このように、「試験への慣れ」「精神安定」など様々な要因から、「挑戦校」「実力相応校」「安全校」などをそれぞれ5〜7大学(学部)を選定していくことで、受験戦略を組み立てていきます。特に、高3夏からは過去問演習を行いますが、リストアップされた計15〜20程度の大学から、最優先で取り組む大学(学部)の過去問から着手していきます。K君の場合、慶應文学部、学習院文学部、東洋文学部の3つから着手することで、各ランク帯で出題されるレベル(単語などの知識レベル、内容の抽象度など)を把握していきました。

上述のように、早慶やMARCH、日東駒専の差異が明確になっていくと、早慶レベルとMARCHの差異が大きいことを痛感します。英語では、日本語訳がわかっても内容が理解できないことは多くあります。

the historian and cultural critic Lewis Mumford described how the clock “disassociated time from human events and helped create the belief in an independent world of mathematically measurable sequences”.

歴史家で文化評論家であるルイス・マンフォードは、時計がいかにして「人間の出来事から時間を分離し、数学的な連続体という独立した世界への信仰を生み出すことになった」かを説明している。

このような英文に出会ったときには、時間概念そのものに加え、「近代」という大きなテーマへの見識が必要になります。タイミングとしては少し遅くはありますが、K君は高3夏から新書に手を出し、わからないことは面談にて指導をする中で理解を深めていきました。結果として、最難関大合格に必要な教養を身につけることができました。

Trust  自分自身を信じる

最終的な試験本番では、いかに自分の力を発揮できるかが重要になりますが、それは「自分をいかに信じきれるか」ということに還元されます。しかしながら、K君は単願入試での私立高校進学だったため、「力を出し切らないと受からない」という状況を経験したことがありません。これは私立高校組にはよく起こりうることです。私立高校組は、①私立高校に単願入試で入学した、②公立高校に落ちてしまったため、滑り止めの私立高校に入学した、のどちらかです。このような生徒には入試における成功体験がありません。そのような生徒に対して、勝者のメンタリティを醸成するには以下の二つが重要となります。

①膨大な過去データから、該当生徒と類似した成績推移と入試結果を提示する。
②評価される側から評価する側に回るトレーニングを行う。

①は言葉での励ましではなく、データがあることが重要です。こちらが情熱のある言葉で伝えたところで高校生の生徒たちは「心の底からそう思っているのかな…」と疑念が残り、最悪の場合、信頼関係にヒビが入る可能性もあります。講師サイドとしては、あくまで淡々と「データとしてある」「君自身もできる」という旨を伝えてあげた方が信頼を得ることができます。K君も人から気遣いや励ましには敏感なタイプだったため、あくまでこのようなアプローチで伝えたところ、自分のポジションを理解したようでした。

この段階に到達すれば、あとは「評価する側に回る」のみです。常に模試の良問・悪問の選別を意識させ、周囲の生徒や環境の観察をするよう指導しました。そうすることで、試験に没入するのではなく、「試験そのものを対象化」できるようになり、実力を発揮しやすくなります。K君に慶應大学の試験翌日に感想を聞いたのですが、内容は下記のようなものでした。

試験会場の環境ランクはBですね。備え付けの椅子だったので座りづらかったのと、換気のための窓が空いていましたが、かなり寒かったです。加えて、隣との距離は60cm程度で近かったですね〜。MARCHに比べて髪を染めている人も多かったので、やはり浪人生も多いんですかね?

試験内容や緊張感の話ではなく、取材をしてきたかのような報告をしてきたK君。このような状態になれば、持ちうる力を発揮できる可能性が最大限高まります。事実、K君は慶應義塾大学に合格することができました。

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大きく飛躍した結果をもたらした学校との“協働”

INDEX
Communication ① 親和性を保つ
Communication ② 具体的な指導内容、長期的な受験戦略の共有する
Communication ③ 各生徒の受験戦略を組み立てる
Just fit その学校に特化した指導体制
Matching 相補的な授業の実施

Communication ① 親和性を保つ

入学後からの数ヶ月はいかに自分なりの学習ペースを構築できるかが鍵となります。しかし、外部の塾に通っていると、下記のような状況が起こる場合があります。

①学校と塾とで言われることが全然違う
②量が多すぎて優先順位がわからない

①については、塾に「学校では〇〇と言われている」と話すと、「塾の方が受験に詳しいからこちら方法でやりなさい」と言われてしまいます。一方で、学校に「塾では△△と言われている」と伝えると、「塾は塾、学校は学校。学校に通っている以上はちゃんとやりなさい」というように言われます。このように学校と塾との意見がバッティングしてしまう状況は生徒にとって好ましくありません。②については、①の結果として全部やろうとした生徒が何から手をつけて良いかわからず、困ってしまう状況です。

つまり、高1時の学校と塾との情報共有のテーマは「いかに親和性を保つか」ということになります。高1生が入学・入塾してくる前に事前準備として下記の二点を行います。

①学校から塾に対して、授業カリキュラム、授業方針、配布教材などの情報を共有
②塾から学校に対して、高1全体指導フローと各期間の具体的な指導方針の共有

このように両者の方針をすり合わせ、状況によっては一部加筆・修正をします。少なくとも、指示のベクトルが同じである状況を構築します。高1生が入学・入塾したのちは、頻繁に情報共有を行い、生徒の様子を学校から塾に伝え、塾は各生徒への指導内容を共有していきます。そうすることで、生徒は板挟みになることなく学習を進めていくことができます。

また、各長期休暇では学校で宿題が出ますが、ここでも情報共有を徹底します。

①学校から塾に対して、学校の長期休暇課題の内容と意図
②塾から学校に対して、長期休暇中にクリアさせる問題集・参考書

上記2点をすり合わせ、学校宿題の一部を塾課題で代替可能にしてもらうこともあります。塾の課題が学校の宿題内容を内包している場合、そちらを提出することで学校の宿題もやったことになるというわけです。

このような取り組みを通して、学校と塾とが親和性を保ち、生徒の学習を最適化します。

Communication ② 具体的な指導内容、長期的な受験戦略の共有する

高2生の生徒を指導していくにあたり、高2前半と後半では指導スタンスが大きく変わります。特に、受験生として位置付けられる後半以上に、前半の取り組みについて、学校と塾との共通認識で進めていかなければなりません。

高2前半:最低限の勉強ラインを確保する

高2の前半は高1の後半からの勉強のダレが継続し、勉強のスイッチはあまり入りません。加えて、部活動や学校行事などで中心的な役割となっていくため、意識が他に向いてしまうわけです。ここで持っておかなければならない共通認識は下記1点です。

・フルパワーで勉強するのではなく、ピンポイントで必要なもののみ「継続する」

勉強からまるっきり離れることを避けなければなりませんが、かといって分量を徹底する必要はありません。志望校と生徒状況に沿って、「これだけはやりなさい」ということを伝えます。そうすると、必然的にエネルギーを割けない教科が出てきますが、ここは学校の先生も、塾の講師もグッと堪えるポイントです。ここで、「高1の時は頑張っていたのに…」というようなことを言ってしまうと、その教科、ひいては勉強そのものへのネガティブ感情が増えてしまいかねません。そのために、塾から学校に対して、長期的な受験戦略を共有します。具体的には、高2終了時までの各教科の学習フローと勉強時間の配分を一覧にし、学校の先生にお見せします。そうすると、学校の先生も「10月から切り替えるのならそれまでは見守ろう。そこから先はビシバシ鍛えよう」となるわけです。

また、Connect②でもお話しした通り、何かにエネルギーを注ぎ込んだ経験は必ず受験勉強に生きてきます。そのため、無理に部活と勉強のバランスを整えようとしすぎる必要はありません。部活や行事に全力を注いでもらい、折を見てそれを勉強へと接続させれば良いのです。

Communication③ 各生徒の受験戦略を組み立てる

受験期には、各生徒の受験戦略を組み立てていきます。具体的には受験校プランですが、受験する大学数は8〜10大学(学部)であり、共通テストの結果次第で修正が必要になります。

・共通テストが想定通りの結果だった場合のAプラン
・共通テストで大幅な失敗があった場合のBプラン

というような形で、2種類の受験校プランを策定します。それぞれが、偏差値、受験科目、入試日程など戦略的に構築をしなければなりませんので、一人に対する作成には非常に時間がかかります。そのため、下記のようなフローで戦略を組み立てます。

①塾と生徒で、Aプラン・Bプランを作成する。
②塾が学校に、生徒の受験校プランとその意図を共有し、必要に応じて修正を加える。
③学校が、担任・生徒・保護者の3者面談を行う。
必要に応じて、保護者の方に塾に来てもらい、説明をする。
④学校が塾に、保護者の意見などを共有する。
⑤塾と生徒で、受験校プランを修正する。

このような流れで取り組むことで、学校・塾・生徒・保護者の共通認識のある戦略を組み立てることができます。特に草案は塾で細かく決めることで学校の先生の負担は大幅に軽減されますし、かといって任せっきり(保護者視点では無責任)になってしまう状況も避けることができます。

Just fit その学校に特化した指導体制

当然ではありますが、学校にはそれぞれの授業カリキュラムがあり、それぞれの年間行事予定があります。そのため、下記の二点が重要となります。

①授業カリキュラムに沿った指導体制構築
②年間行事予定に沿ったモチベーション管理

塾では、学校の授業カリキュラムとの整合性を重視します。例えば、数学Bのカリキュラムを確認すると、学校Aでは数列→ベクトルの順で行なっており、学校Bではベクトル→数列の順で授業を組んでいる場合があります。加えて、数列のどの問題パターンを扱うのか、難易度はどの程度かまで共有してもらいます。そうすることで、既習事項は「復習・演習の指導を行い、未習事項は予習としての学習法を伝えていきます。そうすることで、学校の授業と塾の指導とが最適化されていきます。

また、年間行事予定を共有してもらうことで、生徒の学習モチベーションの変動を予測できます。体育祭や文化祭などがある場合には、目標が明確で努力家な生徒であっても勉強量や意欲はある程度減少します。そのことを無視して無理矢理「勉強させる」ことは短期的にも長期的にもメリットはありません。高2までは年間行事を踏まえ、学習に濃淡をつけ、生徒の学習を最適化していくことが重要となります。

Matching 相補的な授業の実施

上述のように、授業カリキュラムに沿って指導体制を構築しますが、教科・単元によっては「大学入試的な観点では補完が必要」なこともあります。例えば、ある学校では、日本史B・世界史B近現代史が高3の冬に終わります。近現代史が出題の大部分を占めるMARCHを目指す場合、この進捗度では入試そのものが難しい戦いになってしまいます。そこで、塾では高3の夏期講習にて予習的に「近現代史講座」を実施し、冬期講習では「MARCH近現代史演習」を行うといった形で、学校の授業と相補的な授業を展開します。そうすることで、学校の授業と塾の授業が相補的な関係となり、生徒は効率よく志望校に向けて学力を高められます。

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